〒026-0043 釜石市新町1番58号
     tel 0193-23-5119
     fax 0193-23-5129
双葉小学校の概要
1 沿革
 平成14年 4月  釜石市立八雲小学校と釜石市立中妻小学校が統合し、釜石市立双葉小学校として
            開校する
  平成16年 1月 中妻小学校の跡地に校舎が落成する。
  平成18年 9月 岩手県PTA研究大会において「双葉っ子共育」の実践を発表する
  平成19年 6月 歯と口の健康度調査研究事業の推進校(文科省委嘱)として岩手県歯科医師会より
            表彰を受ける


2 学区の概要
   
  学区は、釜石港より市の中央東寄り2q〜4q一帯である。北側および南側には、標高300mほどの山が連なり、その間を流れる甲子川流域の沖積地に位置している。学区の東西には、国道283号線が走り、それに沿って商店街が連なる。また国道から南北の山裾に向かって住宅街が広がっている。
  統合校である八雲小学校は、釜石製鉄所とその関連会社で働く人たちの子弟のための初等教育機関として当初私立学校として創立し、その後に公立に移管された歴史をもつ。中妻小学校も釜石製鉄所の社宅が建築されたことにより、多くの子どもたちの学び舎として昭和10年代に創立された。釜石製鉄所の隆盛とともに歩んできた両校は最盛期の昭和20年〜30年初めにかけてそれぞれ1000人〜2000人ほどの児童をかかえる大規模校であった。しかし、製鉄所の合理化等により、昭和30年代後半から急激に児童数が減少し、平成14年に両校が統合、新たな釜石市立双葉小学校として現在に至っている。

3 校名
 
  統合校(八雲小学校・中妻小学校)2校を双葉にイメージし、「双葉から本葉となり、地域に根を張り、未来に向かって、まっすぐ伸びる大きな樹は、個性豊かな実り(子ども)を育む」という意味をもつ。
  また、双葉小学校の開校にあたり、
  @ 新しい学校が地域と子どもたちの融和の象徴となるように、
  A 子どもたちが校名に愛着と誇りをもって未来にはばたき、豊かな心とたくましい体をもった人間に成
長するように
  B 2つの学校の歴史と伝統を引き継ぎ地域コミュニティの中核として未来に向けて発展していくように
  という保護者、地域、設置者である釜石市の願いが込められている。

4 校章

デザインは、 井口やすひさ氏(東京都)である。
 
「双」の頭文字をモチーフにその中央に「小」を配し、緑豊かな自然に恵まれた環境にある釜石の学び舎で、明るく元気に次世代を生きる子供たちが、スポーツ・芸術・文化と共生し、未来に向かって羽ばたき、若葉のように逞しく成長する姿を現している。

5 校歌
       
1 心の中に種をまく  一人ひとりの種をまく
              一人ひとりの芽を出して  育つみんなの学校は  釜石双葉小学校
       2 伸びて若葉は花となる  一人ひとりの花となる
              一人ひとりの花の輪を  結ぶみんなの学校は   釜石双葉小学校
       3 心が伸びる六年間  体も伸びる六年間
              伸びる心と体とで  生きるみんなの学校は     釜石双葉小学校

  岩手大学教育学部 三木 与志夫教授の作詞、林 芳輝教授の作曲による校歌である。
  双葉小学校の子ども一人ひとりが、心身ともに健やかに成長し、可能性の芽が、未来に向かって限りなく伸びていくことを願う歌詞である。
曲は、やわらかな若葉を思わせる美しい旋律の前半から、転調によって子ども、保護者、地域の誇り高い双葉小学校であることを際立たせる構成となっている。詞と曲が融合し、格調の高い校歌となっている。

6 学級・児童数

  学級11学級(知1を含む)  児童数 248名  教職員数 22名 (H27.4.1現在)


7 「心の双葉を育てよう」

 
 本校では「思いやり」の心を育成するため、「心の双葉を育てよう」をスローガンに「一日一回、友達やみんなのためになることをしよう」という取り組みを行っています。
 「心の双葉を育てよう」というスローガンは、校歌の歌詞から作られました。
 校歌は、「心の中に 種をまく 一人ひとりの 種をまく 一人一人の 芽を出して・・・」から始まり、3番の冒頭は「心が伸びる6年間・・・」となっています。この歌詞のとおり、双葉っ子は全員、心に種をもっています。それは、やがて双葉の芽を出します。双つの葉の一方は、自分です。まず、自分を大切にする子どもに育ってほしいと考えます。そして、もう一方の葉は、友達(他の人)です。自分を大切にするように友達を大切にし、他と協力しながらよりよい学校生活をしていこうとする気持ちを育てたいという願いです。双葉の芽を育てるためには、毎日水をやらなければなりません。その水やりが「一日一回、友達やみんなのためになることをしよう」ということです。

この取り組みは、よい行いを強いるものではありません。「みんなのためになることを進んで行おう」とする意識を育てるものです。「思いやり」や「感動」「感性」といった情緒は、幼児期から小学生の時期に養うことが大切だといわれます。「学力」を身につけさせるだでなく、学級や学年という集団の中で、社会性を育み、よりよい人間性を形成することこそ大事なことと考えます。

 昨今、小学校においてもいじめや対教師暴力の増加が、マスコミで取り上げられています。友達にやさしくしたり、友達から助けられたりした子は、自分や他人を傷つけるような子供にはならないと信じます。また、豊かな人間性を備えた人に成長すればこそ、「学力」を自分の夢を実現するため、社会のため、未来のために正しく使う人になるでしょう。
 「自分の力をみんなのために使うことは尊いこと」がわかり、友達を大切にし、思いやりのある人に育つことを願っています。